積極的に『自分すげぇ!』って言おう!とかいう意味じゃないですよ。w
後輩やスタッフを育てるような立場になってきている美容師9年目
9年目です。
もちろん、経験豊富な先輩方はいっぱいいらっしゃいますが
もういよいよ若手とは言えなくなってきてます。
おっさんですおっさん。
黙っていても年はとるし
年下のスタッフたちの勢いも感じています。
昨日は原宿のROVERで働いている友達、ひとみとちょっとした練習会をしました。
Instagramで16000超えのフォロワーをもっていて、常に向上心があって、同級生の中でもかなり尊敬してる友達。
専門時代を含めもう10年以上の付き合いですが、働き始めてからこうやって時間を作って手の内を見せあうっていうのは初めてでした。
これは僕が教えていてひとみがカットしている図ではなく
ひとみがカットしながら説明を入れてくれて、ぼくがそれを見ながら質問している図です。
こっちは僕の練習ではなく、僕が説明入れながらカットをしていて、それをひとみが見てる時です。
お互いの得意なお客様の層の違いから出てくる、得意なカットの違い。
コテやアイロンでのフィニッシュワークまでを考えて、【意図】がある毛の引き出し方や質感の作り方。
ほんの数ミリや数角度の違いで出る毛流の表情。
ハサミの持ち方から毛に刃を入れる角度、要所要所に見えるお互いの【こだわり】。
お互いに新鮮なことを教わって。
教えることで改めて自分の意図を省みれて、2時間半が一瞬に過ぎ去りました。
『あぁなるほど、この狙いだから彼女はこういうお客様から支持が得られるんだ』と腑に落ちた印象でした。
と、同時に僕自身も『だから僕のお客様にはこういう人が多いのか』と自分自身気づく機会になりました。
技術的なそれはもちろん良かったんだけども、それよりも何よりも勉強になったことは彼女の姿勢の面で。
彼女に『1番得意なカットを教えて』って聞いた時に、即答で『じゃあ私の1番得意でめっちゃ可愛いのは〜』って返ってきたこと。
それに対して僕はひとみに『ショートを教えて』って言われた時に『そんなめちゃめちゃ得意なわけじゃないよ』って予防線を張ってしまったこと。
自分のことを『そんなにすごく無い』というのは
自分自身に対しての逃げの言葉で、本当に『まぁ普通かも』と相手に思われたときの予防線を張っていることに気づきました。
『これにはこういう狙いがあって、ここにこだわりがあって、これがとってもかわいいの!!』
イキイキと教えてもらって、教わるこっちもとっても楽しかったし、なにより熱が伝わって理解しやすかった。
うーむ。まだまだ甘い。。
巻き込む力とかファンをガッチリ掴む力はこういうところなんだろうなぁと。
良いと思うものの良いところをプレゼンするのに、自分の中に自信あった部分もあったのですが、知識以外で訴えかけることのパワーを教えてもらえました。
ありがとうねー。